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今回は石川県を代表する工芸品として知られる輪島市「輪島塗」をご紹介します。輪島塗の歴史はとても古く、同じ能登半島の三引遺跡(七尾市)からは6800年前の漆製品が発見されています。輪島では平安時代の遺構である屋谷遺跡で漆製品が発掘されています。輪島塗の特色を備えたものとしては、山地を挟んで輪島の南側にある穴水町の西川島遺跡群御館遺跡(室町時代前期)で珪藻土を下地に用いた椀が発掘されています。現存する最古の輪島塗は、室町時代の大永4年(1524年)作と伝わる重蔵神社(じゅうぞうじんじゃ、輪島市河井町)旧本殿の朱塗扉といわれています。現在のような輪島塗の技術が確立したのは江戸時代前期と伝えられています。能登半島北端にある輪島は北前船などの寄港地であり、この時期には既に海運の利を生かして販路を拡大していたようです。また陸路での行商も行われており、堅牢さが評判の輪島塗は日本各地で使われていました。沈金の始まりも江戸中期の享保期、蒔絵は江戸後期の文政期に入ってからです。
輪島塗には作るにあたり伝統的な技法があります。
1.下地塗りは、次の技術または技法によること
・木地に生漆を塗付した後「着せもの漆」を塗付した麻または寒冷紗を用いて「布着せ」をすること。
・生漆に米のり及び「輪島地の粉」を混ぜ合わせたものを塗付しては研ぎをすることを繰り返すこと。
2.上塗りは、精製漆を用いて「花塗」または「ろいろ塗」をすること。
3.加飾をする場合は、沈金または蒔絵によること。
4.木地造りは、次のいずれかによること。
・挽き物にあっては、ろくろ台及びろくろかんなを用いて形成すること。
・板物または曲げ物にあっては、「こくそ漆」を用いて成形すること。
*伝統的に使用されてきた原材料
・漆は天然漆とすること。
・木地はヒバやケヤキ、カツラもしくはホオノキ、またはこれらと同等の材質を有する用材とすること。
輪島塗は古くから伝わるいくつもの技法が合わさった伝統工芸品です。お椀や箸はとても美しくお土産にもぴったりです。石川県を訪れてた際は輪島市まで足を伸ばしてみたらいかがでしょうか?
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