コラム

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プロペシアと耐性

プロペシア(フィナステリド)はAGA(男性型脱毛症)治療薬で世界で初めて「飲むAGA治療薬」として認可された薬剤です。アメリカでは1997年、日本では2005年に承認されていますから、国内でも15年以上経過しており、ジェネリック医薬品としてフィナステリド製剤も様々な製薬会社から販売されています。このプロペシアに対し、耐性ができた・効かなくなった・耐性を気にして2日に1回服用しているなどの口コミを見かけることがあります。また、プロペシアとジェネリックのフィナステリドで効果が違うのではないかとお思いの方もいるようです。耐性やジェネリックとの違い、効果的な飲み方についてお話ししていきます。

プロペシア(フィナステリド)とは

プロペシアは世界的な製薬企業であるメルク・アンド・カンパニーが開発したAGA治療薬で、1997年に販売開始されました。成分のフィナステリドは元々は前立腺肥大に対して使われていて、そちらはプロスカーという名前で1992年に承認され出回っていました。プロスカーの際はフィナステリド5mg用量で使われており、1mgという低用量での服用でAGAに効果的なことが判明し、AGA治療薬として承認されました。日本でのフィナステリドはAGA治療薬として2005年に承認され、現在まで至っています。

プロペシア(フィナステリド)の作用とAGAの原因

プロペシアは5α還元酵素阻害剤に分類されています。これがAGA治療に効果的な理由はAGAの原因に関わります。

AGAの原因は様々で、必要な栄養素を食生活等で十分に取れていない、遺伝、頭皮の環境、タバコや飲酒などの生活習慣、ストレスなど数多くあります。その中の一つに男性ホルモンがあります。この男性ホルモンをジヒドロテストステロン(DHT)といい、これがAGAの原因になっています。DHTの作用の一つに、ヘアサイクル(毛髪の循環)の短縮作用があります。通常、毛髪は2~6年ほどの期間をかけて成長し抜けていきますが、DHTの作用により1年未満にまで短縮され、強く太い毛髪が育つ前に弱く細い状態で抜け落ちてしまいます。AGAは進行していくため、対策を取らないと次々に生え際が後退し頭頂部が薄くなっていくのです。

このDHTはテストステロンという男性にとって必要不可欠な男性ホルモンが、5α還元酵素の作用により変換されて生成されます。テストステロンそのものは筋肉や骨格の発達、やる気や冒険心・行動力の基になる、まさに男性のための大切なホルモンです。それが5α還元酵素により抜け毛・薄毛の原因となるDHTに変換されてしまいます。フィナステリドという成分は5α還元酵素の働きを抑制し、結果としてDHTを生成させないように働きます。これがフィナステリドの効果です。

プロペシア(フィナステリド)の副作用

臨床試験において認められた主な副作用はリビドー減退、勃起不全です。割合はわずかで、対象276例のうち11例で見られ、リビドー減退は3例の1.1%、勃起不全は2例の0.7%と安全性も高い薬剤です。使用成績調査においても少なく、943例のうちわずか5例でリビドー減退が2例の0.2%、肝機能障害も同じく2例で0.2%となっています(ただし肝機能に障害を元々患っている方は慎重投与とされています)。

また、フィナステリド製剤はアレルギー・過敏症の既往歴がある方と、妊婦・または妊娠している可能性のある方には投与禁忌となっています。女性と生活している方は薬剤の取り扱いそのものに注意してください。

プロペシア(フィナステリド)と耐性

プロペシアに耐性はない

薬剤の耐性とは、何らかの作用をもった薬剤に対し抵抗性が現れ、薬剤の効果が現れづらくなる・または現れなくなることをいいます。端的に言えば薬剤が効きにくくなってしまうことです。フィナステリド製剤のことをネットで調べると耐性という言葉がヒットすることがあります。

まず、プロペシア(フィナステリド)を販売しているMSDは耐性があるという公式発表はしておりません。通算96週の試験をしており、その期間有効性は継続することが確認されています。もちろん発表がないから耐性は出来ないということにはなりませんが、耐性ができたと思ってしまうことに対し考えられる原因は様々です。

例えば、壊されていたヘアサイクルが長期間のフィナステリド製剤の服用で通常な状態になった場合。抜け毛がひどい状態から日に日に抜け毛が減少していき、最終的に気にならない程度にまでなった場合、その気にならない程度が一定の状態で続くと、今まで抜け毛が目に見えて減っていたのに変わらなくなったと勘違いしてしまうことがあります。ヘアサイクルは当然抜けるタイミングがありますから、AGAではない方も毛髪は1日に100本程度は抜けているのです。逆に、服用をやめてしまえばまたヘアサイクルが悪い状態に戻ってしまい、抜け毛が増えることになってしまいます。

他には加齢や生活習慣、ストレスの影響で頭皮環境の悪化や栄養が十分に届かなくなり、AGAがより進行してしまった場合です。「フィナステリド製剤を服用していればAGAはもう何も心配ない」ということはなく、日ごろの生活習慣も関わるため、その影響を受け効き目がなかなか現れないこともあります。

また、AGAの原因となる男性ホルモンを作る5α還元酵素は数種類存在しており、AGAに関わっているのはI型とII型になります。フィナステリド製剤はⅡ型の5α還元酵素の働きを抑える薬剤です。もしもAGAの原因にⅠ型の5α還元酵素も関係している方はそちらの働きを抑制しないといけませんから、フィナステリドだけでは効果が現れづらいということになります。Ⅱ型の5α還元酵素は毛乳頭に存在するためAGAの方は主にこちらが原因のことが多いですが、身体の皮膚腺に存在するⅠ型も原因となることがあります。Ⅰ型・Ⅱ型双方が関係している場合、フィナステリド製剤でⅡ型を抑えることで一定まで抜け毛を防ぐことはできますが、Ⅰ型の働きは止められないのである程度のDHTは作られてしまうことになります。Ⅰ型の5α還元酵素の働きも抑制するにはデュタステリドというフィナステリドよりも効果の高い薬剤を選択しましょう。

また、効き目が弱くなったと思ってもフィナステリド製剤を増量することはしないでください。逆に止めることもまたヘアサイクルが元に戻るため抜け毛が増えてしまいます。必ず用法・用量を守り正しく服用してください。

フィナステリドなどの5α還元酵素阻害薬の効果はAGA治療において必須の成分であるということは日本国内でも認められています。日本皮膚科学会によりAGA治療ガイドラインというAGAの治療法が制定されており、その中でフィナステリドはAランクに記載があります。Aランクは最高ランクであり、強く行うよう勧められるという位置づけになります。つまり、AGA治療においてフィナステリドは標準的な治療法の一つということです。Aランクには他にも、フィナステリドよりも5α還元酵素を抑制するデュタステリドや発毛効果が唯一認められている成分のミノキシジルも制定されており、AGA治療はフィナステリドかデュタステリドとミノキシジルの併用がスタンダードということになります。フィナステリドかデュタステリドとミノキシジルでAGA治療を行っていきましょう。

記事監修

2008年
久留米大学医学部医学科卒業
2008年~
福岡大学病院にて卒後臨床研修後、同大学医学部形成外科に入局 (2017年3月退局)
2011年
山口県済生会下関総合病院形成外科
2012年
新小文字病院形成外科
2013年
福岡大学大学院生体制御系専攻入学(2017年3月修了)
2014年~
正樹会佐田整形外科病院形成外科
2016年
九州中央病院形成外科
2017年4月
ユナイテッドクリニック福岡博多院院長就任

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