コラム

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2021.04.04

AGA治療薬の種類や効果

AGA(androgenetic alopecia)とは日本語で訳すと「男性ホルモン型脱毛症」となりますが、日本では男性型脱毛症の意味で使われます。成人男性の一部にみられる髪が薄くなる状態です。主に思春期以降に頭頂部や額の生え際のどちらか一方もしくは双方の髪の抜け毛が多くなり薄毛が目立っていきます。原因として遺伝と男性ホルモンが考えられ、AGAの人は全国で1,260万人にのぼるといわれています。これは成人男性の3人に1人ほどに症状があるということになり、そのうち気にされている方は800万人、何らかのケアや予防をされている方は650万人ほどです。AGAは進行性という事もあり、早めの対策をお勧め致しますが対策をされていなかった方や手遅れと諦めている方も医療機関へのご相談をする事で解決する事が多いので是非ご相談下さい。

AGAになぜなるか?原因は?

AGAは男性ホルモン(DHT)が原因で引き起こされる

AGAの主な原因は男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れです。男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつきDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが生成されます。このDHTは髪の毛の成長を抑制し脱毛のサイクルを早めます、これにより髪が成長する前に髪が抜けてしまうという悪循環に陥ります。5αリダクターゼは遺伝で生成される量に個人差があり、これによりハゲ(AGA)は遺伝すると言われております。毛髪にはヘアサイクルと呼ばれる周期があり「成長期」「退行期」「休止期」3つの周期があります。

毛髪のヘアサイクル
通常のヘアサイクル 狂わされたヘアサイクル
成長期 新しい毛髪が生まれて活発に育つ時期 約2~6年 数ヶ月~1年
退行期 徐々に毛髪の成長が鈍り、毛髪の成長が止まる時期 約2週間 約2週間
休止期 完全に毛髪の成長が止まり、抜毛を待っている時期 約3~4ヶ月 約3~4ヶ月

DHTにより通常6年くらい成長する毛髪が数ヶ月~1年ほどで成長が止まり、退行期・休止期へと移ってしまいます。髪の毛は成長期に長く太い髪に成長していくので成長期が短いと細く弱弱しい毛髪のまま抜けて落ちてしまいます。また、通常より早く毛髪が抜け落ちてしまい抜け毛・薄毛が目立つようになります。

AGA治療薬の種類

主に抜け毛を抑える「守りの薬剤」と発毛発育を促す「攻めの薬剤」の2種類

AGA治療薬にはいくつか種類があります。例えば、プロペシア(主成分:フィナステリド)、ザガーロ(主成分:デュタステリド)、ロゲインやリアップ(主成分:ミノキシジル)といったものがあります。これらに加え亜鉛やリジンなどの医療用栄養補助剤を取ることにより相乗効果が見込めます。

フィナステリド(Finasteride)とは

世界初経口タイプのAGA治療薬

フィナステリドはAGAの原因であるDHTの生成を抑える効果があります。男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼによりDHTに変換される作用を、5αリダクターゼの働きを阻害する事でDHTの生成を抑える効果があります。フィナステリドはDHTの生成を抑える事で抜け毛を抑えるAGA治療薬です。日本では2005年にMSD社(旧:万有製薬)より商品名「プロペシア(Propecia)」として製造販売されております。世界初の飲むAGA治療薬として注目され現在は世界60ヶ国以上で承認されているお薬です。フィナステリドはAGAの進行を抑える事や現状維持をする薬剤であり、毛髪を積極的に生やすわけではなく主に守りの治療薬で現状維持で満足していてコストを抑えたい方にお勧めです。

現在はプロペシア(フィナステリド)の特許が満了したため、MSD社以外の製薬会社もプロペシアのジェネリック医薬品を製造・販売しており、東和薬品や澤井製薬など様々な製薬メーカーから製造販売されています。AGA治療薬はすべてジェネリック医薬品の処方が開始されており、プロペシアと同じ効果効能で購入価格が安いフィナステリドも大変人気です。AGA治療薬は効果判定でも半年~1年以上かかるため、ユナイテッドクリニックでは購入費用を抑えたプロペシアジェネリックの服用を推奨しております。

デュタステリド(Dutasteride)とは

フィナステリドより高いAGA治療効果の薬剤

デュタステリドはフィナステリドと同じPDE-5阻害薬に分類される薬剤で、5αリダクターゼの働きを阻害してフィナステリドよりもDHTを抑える効果が強い薬剤です。フィナステリドは2型5αリダクターゼを阻害する薬剤ですが、デュタステリドは5αリダクターゼの1型と2型両方の働きを阻害します。フィナステリドよりも2型5αリダクターゼの働きを阻害する力が強く、フィナステリドよりデュタステリドは効果時間も長いため、よりDHTの生成を阻害する効果が期待できます。

グラクソ・スミスクライン社より製造販売が開始され、2009年に前立腺肥大症の治療薬として承認され商品名「アボルブ(Avolve)」、2015年にAGA治療薬として承認され商品名「ザガーロ(Zagallo)」としてデュタステリドは製造販売されております。両方とも主成分はデュタステリドです。

2020年からザガーロのジェネリック医薬品「デュタステリド」の処方も開始されています。

ミノキシジル(Minoxidil)とは

ロゲイン、リアップ共に現在はミノキシジル5%配合の外用液が主流です。

発毛効果に期待できる成分であり血管拡張効果と発毛効果があります。血管拡張効果により頭皮の血行が良くなり、頭皮に栄養が行き渡りやすくなり髪の毛が成長しやすい環境が作られます。発毛効果はミノキシジルが分泌させるアデノシンに関係しており、アデノシンは血管の修復、毛髪を作る細胞の増殖やタンパク質の生成を促す効果があります。ミノキシジルはもともと高血圧治療薬として研究開発されていました。後に毛髪を育成し脱毛症を回復させる効果が発見され2%ミノキシジル外用液「ロゲイン(Rogaine)」として1980年に販売されました。日本では武田薬品より「リアップ」が1999年1%ミノキシジル配合のミノキシジル外用溶液として医療用医薬品ではなく、一般用薬品(大衆薬)として開発され販売されました。リアップはドラックストアなどでも購入する事ができ国内初のAGA治療の育毛剤として名前も知られています。2009年には5%ミノキシジル配合の「リアップX5」が発売されました。現在は複数メーカーからミノキシジル外用剤が販売されています。

ロゲインにはフォームタイプ(泡タイプ)の薬剤もあり、外用液に含まれる成分にアレルギー反応が出てしまう方にはお勧めです。

デュタステリドとミノキシジルの併用が人気です

フィナステリドとデュタステリドは作用機序が同じため併用できませんが、ミノキシジルは作用機序が違うためフィナステリドまたはデュタステリドと併用することができます。この3種類の薬剤は日本皮膚科学会が発表する「男性型脱毛症診療ガイドライン2017」において最高ランクのAランクを獲得しており、推奨度の分類は「行うよう強く勧める」とされています。最近はフィナステリドより効果の高いデュタステリドで抜け毛を防ぎ、ミノキシジルによる発毛発育効果でAGA治療をおこなうのが主流の治療方法です。

ユナイテッドクリニック独自のカクテル療法 「AGA ドクターズカクテル」

金沢ユニットクリニック、ユナイテッドクリニック各院ではAGA治療に必要な成分を詰め込んだカクテル療法「AGA ドクターズカクテル」を取り扱っています。しっかりとAGA治療を希望される方にはぜひともお勧めできますので当院にご来院ください。

記事監修

平成元年
埼玉医科大学医学部卒業
平成元年
東京医科大学付属病院
平成5年
牧田中医クリニック
平成8年
西熊谷病院
平成29年
ユナイテッドクリニック上野院院長就任
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